代表ウィークの休暇を経て再開されたJリーグ。
第7節は好調をキープする上位決戦。
U24代表ではアルゼンチン相手にセレッソ大阪瀬古のロングフィードを林が決めるというシーンも。
今節はその二人がマッチアップする。
スターティングイレブン
怪我が心配されていた鳥栖の心臓、松岡は無事スタメン復帰。中野嘉のサプライズ選出があった。
一方、原川、坂本、高木などレギュラークラスを怪我で欠くセレッソ大阪は西川、2代目藤田がスタメン。
さあ どうなるかみてみよう!
時系列レビュー
サガン鳥栖の攻撃配置
セレッソ大阪のプレス開始位置はゾーン2。ハーフライン手前あたり。
あまり前に出てこない影響もあり、樋口が高い位置をキープしているのが今節の特徴。
また、中野嘉はその適性もあり一列降りて、3-1-5-1のような形でビルドアップを行う。
比較的多めにロングボールを織り交ぜてダイレクトに裏を狙う形も多く見られた。
だがその精度はセカンドボールの回収も含め、あまりよくなかった。
セレッソ大阪の攻撃配置
前から積極的にプレスをかけるサガン鳥栖に対して、セレッソ大阪は2-4-2-2のような配置。
最終ラインは基本2枚で、右SBの松田が高い位置をとり、左SBの丸橋は下がり気味。
2ボランチは藤田が下がり目でビルドアップのフォローをしつつ、守備の担保。奥埜は積極的に攻撃に絡む。
清武がかなり自由に動いているのとキムジンヒョンのロングフィードの良さが目立っていた。
キックオフ〜お互いの良さがでた序盤(決定機があるとは言ってない)
3分 セレッソ大阪はスローインから西川→豊川と繋ぎドリブル。
松岡のファールから得たセレッソ大阪のフリーキック。
西川が蹴ると豊川がそらし、大久保のヘディングがいきなりゴールネットを揺らした。
いい形ではあったが、これはオフサイド。鳥栖は事無きを得た。
今までの対戦相手の中でも一番引いてきたセレッソ大阪に対して、サガン鳥栖は自陣では危なげなくボールを運んでいく。
7分 パスカットからエドゥの縦→中野嘉も収められず。
9分には、飯野の突破から得たスローイン。エドゥが左に展開し中野伸→小屋松→仙頭→中野伸と繋ぎボールは再び仙頭に。
狭いエリアで連携した素晴らしい崩しを見せたが、小屋松は残念ながらオフサイド。
一方のセレッソはGKジンヒョンを中心に長短のパスを織り交ぜゲームを作っていく。
10分 セレッソはキムジンヒョンにボールを戻し、キムのロンググラウンダー→清武→豊川→大久保→清武→丸橋(なんと全てワンタッチ)。
丸橋のフィードで清武が裏を狙うも飯野が戻りなんとかコーナーに逃れた。
12分 藤田のパスから奥埜、西川、松田の連携で右サイドを崩し最後は清武から大久保のシュート。枠を捉える事はできなかったがいい形を作った。
18分 積極的なプレスをかける西川の裏をエドゥが狙い中野伸に繋ぐ形。その後、仙頭→バイタルの林→小屋松と中央突破。クロスは惜しくも相手ディフェンダーに弾かれてしまった。
19分キムのゴールキックを豊川がそらしボールは西川に。そのままドリブルで持ち込みシュートもこれは朴の正面に。
鳥栖は22分、24分にも仙頭、松岡、小屋松、林の連携で中央を崩すがゴールには至らず。
サガン鳥栖は狭いエリアでの連携。
セレッソ大阪はキムジンヒョンのフィードの精度。
お互いに良さを出した序盤であったが決定機はなかった。
シュート数 鳥栖2 大阪2
パス数 鳥栖194 大阪112
鳥栖メーター 50%
26分〜そして停滞へ...
飲水タイム。
セレッソは高い位置をとっていた右SBの松田を最終ラインに戻し、4-4ブロックもより中央を圧縮。コンパクトなブロックを形成してきた。
ビルドアップと中央を突破されていた守備の安定をはかった。
その松田は最終ラインからいいパスを供給。
それに付随し、2列目の守備も活性化。清武もプレスを敢行。
ジンヒョンのフィードもさえ、ややセレッソペースで進んだがファールも増えていき荒れ模様の予兆が(39分のソッコにはエドゥと豊川の間に入り両者をなだめる余裕があった模様)。
両者決定的なシーンは作れずに前半終了。
終了間際には2代目藤田のロングスローからセレッソが鳥栖ゴールを脅かすシーンも見られた。
鳥栖のシュートはわずか一本。攻撃はサイドに偏りほとんどアタッキングサードに侵入する事はできなかった。
枠内/シュート数 鳥栖2/3(+1) 大阪5/6(+4)
パス数 鳥栖308(86%) 大阪235(82%)
鳥栖メーター 40%
45分〜奥埜が決めて、樋口が外す
山下イン。中野嘉アウト。
中野は入団早々の抜擢だったが見せ場を作れずに交代。まだまだこれからに期待。
後半開始早々にゲームが動いた。
キックオフのボールを瀬古が大きく蹴り出し飯野はヘディングでクリア。
これが、中央にいってしまいボールを持った奥埜がワンタッチで松岡をかわし見事なロングシュート。
開幕から無失点をキープしていたサガン鳥栖のゴールがついに割られてしまった。
結果論で鳥栖が集中力を欠いていたとか、中にクリアしてしまった飯野が悪いなどとは言えるがそこまで致命的なミスではない。
これはワンタッチで完璧な場所にボールを置いた奧埜のゴラッソであろう。
一方のサガン鳥栖も46分に決定機を迎える。
相手クリアボールを納めた仙頭から林。林が潰れて裏に抜けた樋口がシュート!
ボールはわずかに左。
数少ないチャンスを物にした奧埜と外した樋口。
これが試合の明暗を分けるシーンだったのかもしれない。
その後のセレッソは、割り切りロングボール作戦へ移行。
引いてくるかと思えば瞬間的に前プレをかけ、サガン鳥栖陣地内ではボールを繋ぐとセイフティーモードながらも試合巧者ぶりを見せた。
対するサガン鳥栖もいい形は作れるのだが、最後が合わず...。
この後の決定機はコーナーキックからゴールポストを叩いたエドゥのヘディングのみ。
大久保の名演技?からのイエローでソッコのイライラメーターはMAXに近づきつつ、最後は仙頭のパスミスでボールはラインを割り飲水タイムに。
63分本田イン。
シュート数 鳥栖5(+2) 大阪9(+3)
パス数 DZANさんがスタッツを出してくれずなし シュート数は自分で数えました泣
鳥栖メーター 50%
69分〜ソッコ退場
飲水タイム。
島川イン。
76分にソッコのタックルが清武の足に引っかかり今日2枚目のイエローカードを貰い退場した。
このシーンのタックルはボールにいっていて正当なタックルにも見えたのだが、「累積イエロー」といったところか。
後半からのソッコはファールも多かったしややイライラを表に出し過ぎていた。
審判 「こいつ...ファール多いしイライラしてるな よく見ておこう...と思ってたらまたやりおった!」
審判も人間ですからね...。完璧に客観に徹するのは難しいでしょう。
人数が減ったサガン鳥栖は前線の林を下げて田代イン。
セレッソは時間稼ぎをする訳でもなく普通に攻め続け、一人人数が多い状況になってからは前プレも敢行。
鳥栖に退場者が出たからこそのチョイスだったのだろうか。
一方のサガン鳥栖は一人少ないにも関わらず崩しまではいけるのだが、やや焦りが見え最後が繋がらない...。
69分からのゴール前に迫れそうだったシーンを並べてみた。
72分 1 ソッコから飯野ドリブル。中に折り返し山下とワンツーも合わず。
73分 2 島川のロングフィード。右でフリーの飯野に。飯野クロスから本田のヘディングもGK正面。
(73分豊川大げさに倒れソッコイライラMAX)
76分ソッコ退場 ここから10人
79分 3 仙頭のロングフィード。裏に抜けた中野に合わず。
82分 4 朴→中央の樋口が持ち上がり本田に。本田のアーリークロス山下に合わず。
83分 5 ハーフライン付近の島川から本田。狭いところの仙頭→山下と繋がり落としのボールに仙頭と本田がポジション被ってしまいシュート打てず。(山下オフサイド。)
84分 6 樋口のロングを左サイドの中野がダイレクトでクロス山下に合わず。
85分 7 樋口のコーナーキック。こぼれ玉を仙頭ボレーもGK正面。
87分 8 樋口のロング。山下が落とすも相手に渡る。
88分 9 樋口→エドゥ相手デフェンスの裏をとってフリーの中野に中野の折り返しは藤田がクリア。(いい形)
89分 10 スローイン。田代→樋口のクロスは本田に。本田はシュートでなく山下へ落としを選択。セレッソがカット。
90分 11 朴のフリーキック。山下がヘディングで競り勝ち仙頭がボレー。枠を大きく外れる。
約25分の間に11回も相手ゴール近くまでボールを運べていたのだが、シュートはわずかに3回。しかも正面と枠外。
全くゴールの匂いがしなかった。
監督はゴール前までの道のりを形成する事はできるが、そこから先を作るのは選手の質だと言う。
まさにそこの課題を突きつけられた試合であった。
見知らぬ事情通 「遅れて合流する外国人選手のフィット具合によって上がるクラブ、沈むクラブ...。まだまだ波乱はありそうやで...。」
枠内/シュート数 鳥栖4/8(+3) 大阪11/14(+5)
パス数 鳥栖561(80%) 大阪373(74%)
鳥栖メーター 50%
今日のMVP
今節のMVPは該当者なし!頑張りましょう!
カイセーはさらに頑張りましょう!