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編集長のレビュー

編集長が分析!サガン鳥栖vsFC東京戦レビュー|J1リーグ第11節2021年4月24日

2021年4月29日

前節名古屋グランパスとの最強の盾対決を制したサガン鳥栖。
ミッドウィークのルヴァン杯福岡戦はターンオーバーでバックアップメンバーのテストと底上げをはかる割り切った戦いだった。

FC東京は去年複数得点でダブルを達成した相性のいいチーム。
今季は10試合で16失点と中位に沈みいまいち調子も上がっていない様子。

ここは勝ち点3を得て上位についていきたい。
3位につけているサガン鳥栖ではあるが、勝ち点差は少なく一気に7位まで落ちてもおかしくない状況だ。

スターティングイレブン

サガン鳥栖は前節に続き基本フォーメーションは4-4-2。
名古屋戦からは本田、大畑がアウトで仙頭、中野イン。
FWとして最近頭角をあらわしてきたのりよしを加えて現状のベストメンバーか。

一方のFC東京のフォーメーションは4-3-3。
敗れた前節福岡戦からは田川、三田、児玉に変えて、永井。
謹慎から復帰して坊主姿の安倍、波多野がスタメンに復帰した。

オマリはスタメン。田川はベンチスタートに。

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時系列レビュー

キックオフ〜押し込まれて、押し込まれてのワンチャンス(いつもとは逆の風景)

サガン鳥栖の非保持時配置

サガン鳥栖の非保持時の配置は4-4-2。
基本構造は前節と変わらず。
最終ラインに強く当たらず、サイド誘導。
2列目がトリガーとなりプレスを仕掛ける形。

撤退時は4-3-2+小屋松。
序盤は4-4-2のブロックが多かったが時間経過とともに5-3-2の形が増えていった。

1分 最終ライン真ん中に降りた仙頭。エドゥとのワンツーで左サイドを上がる。そこから縦の小屋松。狭いところを通した。
小屋松の折り返しに反応したのは仙頭。そのままミドル!ファーストシュートは鳥栖だった。

だが、その後は東京のハイプレスがハマり押し込まれる展開になった。

サガン鳥栖の保持時配置

2-4-2-2といつもより重心を下げ繋ぎからのビルドアップを試みるサガン鳥栖。
仙頭、松岡からボールを展開したい意図は見えた。
東京は東、安部の立ち位置が良く樋口、小屋松へと供給する前進のラインがことごとく潰されていた
それに加えて、蹴らされたロングボールやクリアのセカンドボールもほぼFC東京に回収されてしまう。

構造上ややマークが薄い中野、飯野のサイドから何度かボールを運ぶ事はできたがほとんどシュートまで持って行く事はできなかった。

15分 なんでもない最終ラインでのボール回しをエドゥがミスしさらに嫌なムードが立ち込める。

しかし17分ー

仙頭がこぼれ球を回収し左でフリーの小屋松に繋ぎ前進。鳥栖がゆっくりとパスを回し始める。
左サイド→右サイドとやり直し松岡の縦から仙頭、小屋松で中央を崩しにかかるが相手ボールに。

すぐさま鳥栖の心臓松岡が寄せボールを回収し樋口→松岡→仙頭と繋ぎボールは樋口に渡った。
東京の2列目(特にアダイウトン)の寄せが甘い。
のりよしが手を上げて最終ライン裏に走る。

10番樋口「見えた!ここだ!」

樋口のピンポイントのクロスをのりよしが押し込んだ。

さんざん押し込まれていたが見事にワンチャンスを決め切り局面をひっくり返したサガン鳥栖であった。

シュート数 鳥栖3 東京3
決定機 鳥栖1 東京0
鳥栖メーター50%
ウィントスメーター

24分〜10番樋口悠太

飲水タイム。

鳥栖はプレスの強度を強め、奪ってから相手の守備が整う前に速く繋ぐ展開に持って行く。
28分には右サイドを突破した飯野が得たフリーキック。
キッカーは樋口。
ファーで浮いているソッコにあわせたが枠外。

見知らぬ事情通「樋口...キックの精度が上がっとるで!!!」

32分 ソッコのカットから自陣で東京のハイプレスをいなす素晴らしいパス回しをみせ、ボールは仙頭経由で前線の樋口に。
樋口がみせた絶妙な縦パスはのりよしに通り、渡辺に倒されるもノーファール。

非常にいい崩しだった。

33分 鳥栖が東京をプレスの網にかける。
林、のりよしのワイルド系2TOPによる鬼プレスで森重を挟んでボールを奪うと仙頭→松岡→樋口と繋ぎ空いたスペースにドリブルで侵入。

10番樋口「見えた...決める!」

東が寄せるも小川の対応は遅れ、豪快なミドルシュートがゴールに突き刺さった。

その後、鳥栖は仙頭、松岡のポジショニングが良くなり空いているサイドを活かしつつビルドアップ。
東京も運動量が落ちてきた。

FC東京はサイド中心に細かいパスで崩しを狙うが堅守サガンを崩せず。
オマリが積極的に縦パスを入れているのが目立った。

(中野を167cm、49kgの細身の選手と紹介する実況に対して)解説水沼氏「てかそれは全然違うと思いますよ。49キロはあり得ないので。データが全然違います。」

編集長
流石ですな!

シュート数 鳥栖4/7(+4) 東京3/4(+1)
パス数 鳥栖240(78%) 東京257(79%)
決定機 鳥栖2(+1) 東京0
鳥栖メーター60%
ウィントスメーター

45分〜ディエゴオリベイラ という男

山下イン。

FC東京は青木、内田イン。
フォーメーションを4-4-2に変更し巻き返しをはかる。

森重のロングフィード、東も左サイドに寄っていき左サイド飯野の裏を執拗に狙う形
アダイウトン、永井、ディエゴが入れ替わりこのスペースを狙ってくる。

52分 オマリのフィードで左裏に抜け出すディエゴ。キープしてコーナーキックをげと。

するとこのコーナーキックから森重がゴール。
仙頭、樋口、松岡と高さのない前列を小川のコーナーキックでピンポイントで狙われてしまった。

53分 サガン鳥栖は仙頭を中心に左右にパスを展開し、崩しの糸口を探るいつもの形。
左サイドで中野から林に入れたパスは森重がカット。

永井のポストからディエゴにわたりそのまま長い距離をドリブルで運ぶカウンター発動!
なんとここに戻ったのはFWの林神!(神選出 初)
最前線からの猛ダッシュで戻りピンチを防いだ。

中野F(byくまねこチャンネル アトレティコのジョアンフェリックス似という事らしい笑)イン。

ここからは、FC東京のターンふたたび。

最終ラインに下がった森重のフィード。2ボランチにしてボトムの安定。
鳥栖が守りに入ってしまったなどなど理由はあるけれども本命はこの男。

ディエゴ オリベイラだ。

54分 内田、青木の連携で右サイドを崩すと2枚のデフェンスを剥がすディエゴ。永井へ繋ぎ→アダイウトン→フリーの小川のシュート!
だがここはパギ神!
足一本!ゴールマウスを守った。

56分 東京は右からやり直し、左サイドのアダイウトン。永井→ディエゴ→アダイウトンと細かく繋ぎえぐってマイナスのクロス。
58分 青木からのパスをセンターライン付近で受けてターンするディエゴ。裏抜けする永井を狙ってスルーパス。
ここはエドゥがひっかけてパギのクリア。
63分 鳥栖は素早いポジティブトランジションから林が持ち出すも内田に潰される。
逆に東京は安倍→アダイウトン→小川→ディエゴ2枚に挟まれるもキープ→永井。中央に入ったアダイウトンに繋ごうとするもここは松岡のクリア。
65分 スローインをワンタッチで安倍に戻しリターンをもらうディエゴ。
ターンから松岡を抜きにかかる
がここは松岡がファールで止めた。
67分 松岡のロングフィードを鬼キープで収める林。だが3枚に寄せられてパスミス。
アダイウトンに拾われドリブル。ディエゴのポストから左サイド安倍に展開。
小川は飯野を剥がしファーの永井にクロス。決定機かと思われたが永井のヘディングは力なく枠を外れた。

ディエゴが自由にボールに関与し始めるとゲームはFC東京のリズムに。
鳥栖のシュートは樋口の1本のみ。
なんとか1点でしのいだ形だ。

シュート数 鳥栖8(+1) 東京8(+4)
決定機 鳥栖2 東京3(+3)
鳥栖メーター30%

68分〜攻める東京、守る鳥栖

70分 レアンドロ、三田イン。

流れは切れず東京ペースが続く展開。
鳥栖も防戦一方というほどではなく保持時のフォーメーションを3(ソッコ、エドゥ、中野)-1-4-2と仙頭の列をあげ、松岡、仙頭中心に前進はできるが最後の局面でミスが出てしまいシュートまでは至らない。

77分 パギのロングフィードを納めたオマリ。
セカンドボール回収もFC東京が主導権を握っている。
オマリ→安倍→レアンドロと繋ぎ中央にスルスルと入ってくるレアンドロ。

実況「レアンドロが!レアンドロが!滑りました。

78分 田川イン。
82分 林アウトで守備固めの田代イン。

90分 FC東京はスローインを三田が競り永井がラフにロングボール。田川が競り勝ちボールはレアンドロへ。
右サイドを切り込むレアンドロは切り返しでフリーになり強烈なミドルシュート!

だがここもパク神!

ゴールは割らせないサガン鳥栖。

91分 左サイドで細かくつなぐFC東京のトラップが乱れボールは中野Fに。
そのまま中央をドリブルで持ち出しディフェンスをかわす中野F。左サイドを上がってきた仙頭に繋ぐ。
仙頭はコーナーまで持っていき時間稼ぎのキープ。仙頭は冷静だ。

92分 大畑イン。今日大きな働きをした樋口が下がった。
94分 波多野のロングフィードのこぼれ球を飯野がキープ。三田が寄せてくるが身体を入れてファールげと。
パギが大きくフリーキックを蹴ったところで試合終了を告げる笛が響いた。

シュート数 鳥栖5/8 東京6/10(+2)
パス数 鳥栖444(77%) 東京564(78%)
決定機 鳥栖2 東京4(+1)
鳥栖メーター40%

今日のMVP

1ゴール1アシストの10番樋口に。
キックの精度が上がってきて編集長の原川ロスも薄まってきた感じ。
このまま頼む!

カイセーは今の状況で序列をあげるなら鹿島戦のシュートは決めなきゃダメやでえ!!!

マサムネ
ルヴァン杯鹿島戦はターンオーバーだったけどいい試合だったね! 次は5月1日 徳島戦だよ!
編集長
うむ。一足はやい連休だからつかの間の休息なり。 明日は名古屋-川崎戦もあるし、時間があるから他の戦術ブログをいろいろみてみようかな...。
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サガンティスタ編集長

わかりやすく面白くをテーマに戦術ブログを書いています。「サガンティスタ」の編集長です(-⊡ω⊡)東北生まれ、東北育ちのサガンティーノ。サガン鳥栖の試合は2015年から、東京近郊の試合に参戦、時々ベアスタ。駅スタは未参戦。関東鳥栖サポの盛り上がりも楽しみです。サガンティスタでは寄稿者を募集中。他サポの方もお気軽にどうぞ (・ω・)bグッ

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